Saks Fifth Avenue

結果

  • コンテンツをサービスとしてオンラインサイトとモバイルサイトに提供
  • サイトのコンテンツを数分で更新可能
  • ビジネスユーザーがコンテンツをプロダクションに発行可能
  • Webサービスでコンテンツを他のシステムに統合
  • ビジネスワークフローの合理化により、承認者を追加して、ITの負担を軽減
  • コンテンツをプリプロダクションサーバーで直接編集可能

背景と課題

世界有数の製造小売業者の1つであるSaks Fifth Avenueは、そのデザイナーコレクションとハンドバッグ、靴、ファッションのエキスパートとして知られています。全米で45店舗を展開するほか、顧客が高品質のファッション製品をいつでも、どこでも入手できるオンラインストアのwww.saks.comも運営しています。

同社のオンラインストアはRedPrairie社(旧称Blue Martini)のWebコンテンツ管理およびeコマースソフトウェアを使って制作されました。このソフトウェアはeコマースをSaksの入出庫管理システムに統合できるという利点がありますが、コンテンツの管理機能は柔軟性や処理速度の点でSaksのニーズを満たしていませんでした。例えば、マーケティングチームはキャンペーンやバナーなどのマーケティングコンテンツの更新と管理に苦慮していました。Saks.comのコンテンツの更新には数時間から丸一日かかることがあり、その結果、売り切れになった商品のオンライン広告をすぐに更新、削除することができませんでした。そのため、オンラインショッパーが既にキャンペーンが終了している広告をクリックしてしまうという危惧がありました。

ソリューション

SaksのITチームはWebコンテンツ管理システムについて調査を行い、Linuxテクノロジースタックで稼働し、同社の既存の環境に簡単に導入できるという理由からAlfrescoを選びました。Alfrescoがオープン規格とWebサービスに対応している点が大きな決め手になりました。Webサービスを使えば、SaksはAlfrescoプラットフォームで迅速にコンテンツを同社のオンラインストアとモバイルサイトにアップロードし、しかも将来のモバイルアプリケーションでも使用できます。

Saksは同社のeコマースの運営に支障を来さないよう、Afrescoを段階的に導入しました。最初はオンラインストア向けのビデオコンテンツの作成と保存にAlfrescoを利用し、徐々にバナーや画像、キャンペーンなどの他のマーケティングコンテンツにまで利用を広げていきました。Saksは最初に文書の名前や説明、サムネイル画像、URLテキストの特定に必要なすべてのメタデータを取り込むためのカスタムコンテンツタイプとフォームを作成しました。メタデータは、オンラインショッパーに関連商品を提案するためにコンテンツタイプと他の関連サイトや商品コンテンツを関連付ける際にも使われます。ビデオやバナーをどのページに表示させるかを認識させるために、ページと実際のコンテンツタイプを1対1でマッピングしたカスタムページタイプも作成しました。

コンテンツはAlfresco Shareを使って作成、保存します。Shareには、コンテンツを作成しやすくするカスタムフォームを組み込みました。新しいコンテンツがAlfrescoに読み込まれると、ルールが適用され、開始日と終了日が入った特定のコンテンツタイプに変換されます。マーチャンダイジングチームのコンテンツオーナーはAlfrescoにアクセスし、メタデータを追加して、それをWebページに割り当てます。するとそのコンテンツがステージングサイトに追加されます。コンテンツオーナーはカスタムのツールを使ってそのコンテンツをプリプロダクションあるいはオーサリング環境で直接編集できます。サイトに加えられた変更はすべてWebサービスを使って自動的にAlfrescoに保存されます。コンテンツが承認されたら、それを即座にプロダクションサイトに移動するか、ある時間に移動するようにスケジュールを設定できます。これで、商品が売り切れた数分後にはバナーも広告も頻繁に交換されます。

SaksはBlue Martiniを呼び出すWebサービスを開発しました。このサービスを使えば、AlfrescoのコンテンツをBlue Martiniのコンテンツに関連付けて、オンラインショッパーにタイムリーに情報を提示できます。例えば、各ビデオの下に商品のサムネイル画像やBlue Martiniに保存されている情報へのリンクを表示させることができます。同じWebサービスを使って、AlfrescoをSaksのeコマース検索ソリューションであるEndecaに統合することもできます。Saks.comサイトでAlfrescoからコンテンツを取り込み、Endecaで作成されたページに表示することができます。このAlfresco、Blue Martini、Endecaの簡単な統合により、同社はコンテンツを様々な方法で表示して、より魅力的なショッピング体験を提供できるようになりました。

SaksはAlfrescoを使って『The Edit』というファッション雑誌も制作しています。マーケティングチームとマーチャンダイジングチームはこの雑誌のコンテンツを完全にAlfrescoで管理し、Saks.com.で公開しています。この雑誌のオンライン広告がSaksのeコマースサイトの新しい収入源となっています。

SaksはWebサービスを使うことでAlfrescoのコンテンツをiPad、iPhoneモバイルアプリケーションやモバイルWebサイトに配信することもできます。携帯端末でビデオやバナーなどを表示できる新しいコンテンツタイプも追加しました。AlfrescoではSaksのストアファインダーページも管理しているので、ストアマネージャーが各自でイベントページを作成できます。この情報はSaksのすべてのモバイルチャネルに簡単に配信できます。

まとめ

  • Alfrescoにより、Saksはマーケティングコンテンツをサービスとして複数のオンラインチャネルやモバイルチャネルに提供できるので、Saksのすべてのチャネルの顧客に一貫したメッセージを届けられます。
  • Webサービスを使うことでAlfrescoをSaksのeコマースと検索ソリューションに統合できます。
  • SaksのITチームは、コンテンツの管理をマーケティングチームとマーチャンダイジングチームに引き渡したため、他のプロジェクトに専念できるようになりました。
  • マーケティングチームとマーチャンダイジングチームによるコンテンツの管理、制御が、コンテンツの全ライフサイクルにおいて改善されました。50以上の内部ユーザーと45のストアマネージャーが定期的にAlfrescoを活用するようになり、今では40 GB以上のデータがAlfrescoのリポジトリに保管されています